[The Wldlfe] Repaint My Mind, 2021
まずはイチオシ曲:
3 : Anxious
人気曲。鍵盤メロディから始まる浮遊感あるヴァースから、今アルバムの特徴とも言えるサビの重低音が響き渡ります。
レビュー:
2016年結成、アメリカのインディアナポリスに拠点を置くインディーポップロックバンド[The Wldlfe]による
2021年リリースの3rdフルアルバム。当然2021年現在最新です。
バンド名ですが、”i”が抜かれていますが[ザ・ワイルドライフ]という読み方で良い模様。
ジャケットはアーティスティックなイラスト。
また当バンドのアルバムやEPのタイトルには作成期間の年が入っており、わかりやすいです。
サウンドはPVを見る限りスタンダードなロックバンド構成ですが、
シンセストリングスなどをはじめとした電子音が全体に満遍なく取り入れられています。
また曲によっては電子ピアノなどの鍵盤楽器もメインに。
ただ今までのアルバムと比較すると重低音が強めな感じがします。
エレクトロポップ寄りだった今までのアルバムですが、今アルバムはロック要素が少し強いです。
ちょっとメロウでアンニュイな感じが入ってますが、リバーブなどの編曲が強めで浮遊感があるおしゃれなイメージ。
コードの進行も境界線があいまいで、ヴォーカルラインも必要以上の高低はありません。穏やかな波のよう。
ただサビはメリハリがあったり、使い分けが見事。丁寧な作曲の印象を受けます。
ヴォーカルも落ち着いた低めの良声。サビも力強いですが、鋭くなく聞きやすい。
ただアンニュイなだけではなく、きちんと感情も乗っています。
多才で多彩。新進気鋭ポップロックバンドのこなれた3rdアルバム。
都市型電子ポップだけではない、強いサウンドも見せてくれています。
他のおすすめ曲
1 : Forgive & Forget
トップトラックから哀愁漂うポップロック。手が加えられたヴォーカルやハーモニーがバックサウンドと溶け合う。終盤で重低音が圧し掛かります。
2 : Perform Your Life
ベースは重めですが、リバーブやエコーで奥行きや浮遊感あります。メロディ進行もおしゃれでおすすめ。
5 : Box
人気曲。リズミカルなサウンドにクラップ。非の付け所が無いまとまり具合。
8 : Blood Orange
これも人気曲のラストトラック。メッセージ性のあるどっしり重めの進行。
視聴など