極エモを探し求めて

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[The Band CAMINO] The Band CAMINO

まずはイチオシ曲:

5 : Know It All

力入ってます。コミカルさは無いですが、サビはロック、それ以外は浮遊感電子音ありと今まで培ってきたサウンドやスタイルが融合しています。大胆に担当を分割するツインボーカルも健在。

レビュー:

2015年結成、テネシー州出身のロックバンド[The Band CAMINO]による
2021年リリースの1stフルアルバム。
セルフタイトルを冠しています。曲数は14曲。
メンバーが1人減り、現在3人で活動中です。

前作のEP『tryhard』ではロックがメインで、エレキギターが強めでしたが、
今作では初期のシンセエレクトリックも少し混ざったようなバランスの取れた構成。
ただ初期のスローでアンニュイな感じは無く、アルバム通してポップでリズミカルな曲が多いです。

このバンドの特徴でもあるツインボーカルの使い方は相変わらず秀逸です。
中低音で丸みがあるねっとりした Jeffrey Jordan の声と高音でクリアな Spencer Stewart の声が
時に交わり、時に重なり。ハーモニーも綺麗です。

14曲も入っていますが、各曲も3分程度でコンパクトにまとまっているのでアルバムが長い印象はあまりありません。
ただ、もう何曲か絞っても良かったのかなとも思います。
また、前作の「Daphne Blue」や「See Through」のようなキラーチューンなトラックは個人的には無い感じでしたが、
聞けば聞くほど味が出る良曲が全編通して存在します。

人気急上昇中近代ロックバンドの初めてのフルアルバム。
今までのシンセエレクトリックやロックを混合した集大成に加えて、
ポップでリズミカルな一面もあるバラエティに富んだ1枚です。
これからの活躍も期待しています。

他のおすすめ曲

2 : Roses

人気のシングル。テンポが良い明るめの1曲。コミカルな効果音やサウンドアレンジも上手く効いています。

3 : Underneath My Skin

スタンダードなポップロック。2曲目「Roses」や4曲目「I Think I Like You」もそうですが、根底はこういったちょっとポップでコミカルな流れが当バンドにはあります。

7 : Sorry Mom

シングル。全体を通してアコースティックメインの優しいサウンド。

8 : Just A Phase

ロック寄りで少し強めのサウンド+バックに電子音。『tryhard』が好きだった方にはおすすめ。

9 : 1 Last Cigarette

シングル。リズミカルな繰り返しフレーズ。サビはどことなく[Smallpools]ライク。

10 : Song About You

キャッチーで聞きやすいまとまった1曲。ちょっと短いのでもっと聞いていたくなります。

11 : Damage

クリア声のボーカル Spencer Stewart が全編担当している感じがします。期待させるイントロからサビのメロディラインが良し。

視聴など

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