[Flor] come out. you’re hiding
まずはイチオシ曲:
6 : hold on
人気曲。幻想的だがキャッチーでスピードあるメロディ。浮遊するヴォーカルライン。多重に絡み合うサウンド。
レビュー:
2014年にアメリカのオレゴン州で結成されたインディーロックバンド[Flor]による
2017年リリースの1stアルバム。
通常盤とデラックス盤があり、違いとしてはジャケットと11~13曲目が追加されています。
ここではデラックス盤を紹介します。(個人的には通常盤の方がジャケットは好きです)
インディロックやエモ御用達のレーベル、「Fueled by Ramen」に所属しています。
[Paramore]や日本のロックバンド[ONE OK ROCK]が所属していることでも有名です。
2021年現在もアルバムやシングルをリリースしており精力的に活動しています。
サウンドはシンセサイザーや電子音を多用しており、ジャンルとしてはエレクトロニックロックやシンセポップが当てはまるでしょうか。
シンセ特有の重低音も響きますが、曲全体のリバーブやエコーが強く、基本的にメロディラインも幻想的。
時折民族チックなメロディラインやサウンドがアクセントに入り、これがまた不思議な世界に引き込まれます。
アルバムジャケットともマッチしています。
またリードヴォーカリスト Zach Grace の声が秀逸で、すこしばかり力を抜いたような中性的な高音域が美しい。
前述したちょっと民族系なスタイルも後押しして、不思議な浮遊感を醸し出します。
デビューアルバムですが世界観がしっかりしていて、しかも洗練・統率されています。
聞けば聞くほど味が出るスルメ曲も多く、ハマる人にはビッタビタにハマりそう。
かなり良盤ではないかと思います。今後の活躍を期待させる近代シンセポップロックバンド、オススメです。
他のおすすめ曲
10 : overbehind
丁寧に作られた変則ヴォーカルラインが独創性あります。穏やかなアコースティックギターとバックサウンドの絡みも良し。
2 : warm blood
人気曲。ゆったりした民族系のサウンドやメロディライン。美しく反響するヴォーカルの声が堪能できる1曲。
3 : heart
ちょっとびっくりする重低音がメイン。サビは気持ちが入った力強い声を聴くことが出来ます。
4 : where do you go
3曲目から打って変わってシンセポップのリズミカルなテンポ。
7 : restless soul
これもシンセポップ。やや速めのリズム隊、淡々としたヴォーカルもクリアなギターも心地良い。隠れオススメ曲。