[Conditions] Fluorescent Youth
レビュー:
アメリカはバージニア州リッチモンドにて2006年に結成したロックバンド[Conditions]による
2010年リリースの1stアルバム。
バンドは2014年に一旦解散しましたが、2018年には再結成をにおわせるメッセージを残しています。
ジャケットも良い色合い。
ジャンルとしては正統派エモーショナルロック。
スピーディかつ重めのクールなサウンド中に甘めのメロディがちりばめられています。
エレクトロニックシンセやピアノなどの特徴的な楽器がほぼ無い(7曲目、8曲目くらい?)ので、アルバム全編通してまとまりがあります。
二番煎じなメロディラインの感じも多少ありますが、
抑揚をよく熟知したサウンド作りで、1曲1曲ちゃんと盛り上げてくれます。
ただ、悪く言ってしまえばアルバム全体ではあまり変化が無いです。ここはちょっと残念。
スローバラードや変調的な曲があれば刺激になったかも。あとはワンポイント楽器を入れるなど。
ヴォーカルは特徴が無いと言えば無いのですが、それがまた音楽に入っていきやすい安心感があります。
高音も伸びやか、ソロも叙情的でとても安定しています。
シャウトやスクリーモも無いのでとにかく聞きやすい。
クールでエモーショナル。スピード感があるカッコいいエモロックの入門にはうってつけだと思います。
2021.08 追記
2020年に当アルバムがリリースから10周年ということで『10 year anniversary 版』がリリースされました。
ジャケットの赤みが強いのが『10 year anniversary 版』となります。
違いとしては通常版に「Broken Kingdom」「Give It All」の2曲がボーナストラックに追加されています。
また通常版に収録されていたトラックも若干リマスターおよびリミックスされているようです。
音質の向上も期待でき、追加曲も悪くない仕上がりですので、特にお値段などの差が無ければこちらをお奨めします。
Broken Kingdom
管理人おすすめ曲
02 : Better Life
人気曲。イントロの特徴的なギターリフが期待させます。甘めのBridgeからChorus(サビ)へ。正統派ロック。
04 : Natural When It Won’t Save You
管理人的には「Better Life」と比べるならこちらと5曲目「Make Them Remember」が甘め&キャッチーで好きです。
08 : Comfort Far Away
このアルバムの中ではスローテンポで耳に残る1曲。裏のドラムが奥行があり、空間が広く感じます。間奏もシンセを使った綺麗なサウンド。
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