[Weaver at the Loom] Before Now, Was Then
2022/03/09
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まずはイチオシ曲:
6 : 11 1/2 (My Favorite Age)
物憂げな雰囲気を帯びたメロディラインが際立ちます。ベース、バックサウンドとコーラスが綺麗にまとまっています。
レビュー:
インディロックバンド[Weaver at the Loom]による
2011年リリースのこれが最初で唯一のアルバム。
非常にマイナーなバンドであまり情報はありませんが、2007年頃に結成され、
2016年に3rd EPをリリース以降は表立った活動はしていないようです。
基本的にはメンバーである Daniel Smith のソロプロジェクトのようです。
ジャケットのイラストは芸術的で、多彩な才能が垣間見えます。
全てのトラックタイトルに括弧書きでサブタイトルがつけられているのもこだわりを感じさせます。
コード進行は少し難解な箇所もありますが、詩的で優しめ。そして少しの憂いや繊細さ。
ポストロックに近い、アンビエントで浮遊感のあるメロディが全体に漂います。
サウンドもスタンダードなロックサウンドに加えて、
ピアノや電子音など、曲によって様々な音源を使用します。
バックのシンセストリングスやギターに奥行と厚みがあり、幻想的な雰囲気を漂わせています。
ヴォーカル、おそらく Daniel Smith が担当していると思いますが、
穏やかで尖りが少ない柔らかい声質。その中に少しセクシーさもあります。
バックコーラスも多重で厚みがあり、サウンドと共に世界観の確立に一役買っています。
キャッチーさはやや薄めですが、それは本当に濃いほど良いのでしょうか。
1枚を通して世界に入り浸ることができる、そんなアルバムに仕上がっています。おすすめです。
他のおすすめ曲
1 : We’re Wild Animals (We Always Were)
ピアノとストリングスメインの美しく壮大なトップトラック。難しいメロディラインでヴォーカルの高低差も大きい。
3 : Simple Rules (For Life In Hiding)
ピアノが奏でる荘厳な雰囲気からのサビの広がり。解放感が気持ちいい。サウンドやコーラスの重なりも見事。
4 : Bombardment Society (Founder)
バックストリングスと煌びやかな電子音がロックと混ざり合う。ミドルテンポでアルバムの中では抑揚も大きな1曲。
7 : Never Really Dying (But Going to Live)
メロディラインも相まって特に幻想感が強い1曲。バックのリバーブやコーラスのディレイが更に引き込みます。
視聴など
このアーティストの他のアルバム
- [Weaver At the Loom]