[The Maine] Can’t Stop, Won’t Stop
まずはイチオシ曲:
4 : I Must Be Dreaming
シングルでも人気曲でもないですが、隠れたおすすめ曲。重めのイントロや間奏から変化する爽やかな疾走感が心地よい。サウンド使いやメロディ構成も凝っており才能の一片が垣間見える一曲。
レビュー:
2007年アリゾナ州にて結成されたオルタナティブロックバンド[The Maine]による
2008年リリースの1stデビューアルバム。
ビルボードでも初登場で上位に入るなどインパクトを残しました。
カタカナ表記では[ザ・メイン]となっています。
現在も精力的に活動中で、2021年にも8枚目のアルバムをリリースしています。
メンバーも長期間変わっていない珍しいバンドです。これだけでも管理人は推せてしまいます。
このデビューアルバムはオルタナよりはポップパンクに近いです。
一聴すると普遍的で単調なポップパンクにも聞こえますが、音の置き方やコードはセンスのかたまり。
リズムや音の外し方、コード進行など良く練られている印象です。
サウンドは基本のロックバンド構成ですが、アコースティックもあり、
アクセントにピアノや電子音などを挟むなど意外とバラエティに富んでいます。
ヴォーカルは低めでセクシーな声質ですが少し鋭さが残る若い感じ。
高めの声では無いのがちょっと落ち着いたパンクに聞こえる要因かもしれません。
コーラスも多彩で多用。全体に厚みとリズムをもたらします。
サビのコーラスが強めなトラックもあり、そういった曲はちょっと騒がしく聞こえるかも。
エモやオルタナに感化された新世代バンドの衝撃のデビューアルバム。
スタンダードなポップパンクに散りばめられたソングライティングセンスが光ります。
他のおすすめ曲
5 : Into Your Arms
人気曲のミドルテンポなロックバラード。オーソドックスな中に抑揚や進行に独特な要素も。ピアノが良く効いています。
8 : Whoever She Is
中盤のアコースティックトラック。間奏のピアノとの絡みが綺麗。
1 : Everything I Ask For
トップトラック。サビはパンク調、しかしそれ以外は練られたメロディライン…というこのバンドの立ち位置を明確にした一曲。
3 : Girls Do What They Want
人気曲。明るめポップパンク。コーラスが強めでこれは正統派パンクですね。
視聴など