[Kindo] Happy However After
まずはイチオシ曲:
1 : Human Convention
変調・変速・変拍子、そして多様なサウンドも取り入れた意欲的でリズミカルなトップトラック。これでまとまっているところがクレバーな作曲センス。
レビュー:
ピアノロックバンド[The Reign of Kindo]から2018年に改名した[Kindo]による
同年リリースの通算4枚目のフルアルバム。
2021現在、[Kindo]名義でリリースされたのはこのアルバムのみです。
この後のシングルは[The Reign of Kindo]としてリリースしており、今後の名義がどうなるかは不明です。
サウンドは相変わらずおしゃれで精密に練られたメロディライン。
変調や変速、そして変則リズムを多用しており、より先進的なイメージを受けます。
全体的に意欲的な感じですが、それを上手くまとめています。しかし前作までと比べてわかりづらくはなっていると思います。
そしてサウンドも今までのアルバムに比べてかなりパーカッションのリズムが強め多めで、サウンドも多種多様。
ここが[The Reign of Kindo]名義との違いになるのかなと思います。
終わり際がちゃんと終結していないように聞こえる曲が多いのは個人的には少しマイナスかな。
ヴォーカルはもう4作目とあり、高音も裏声も非常に安定していて、
曲調に合わせて声質も合わせるテクニックもあります。
叙情的なだけではない、1曲1曲に様々な試みが入っています。
プログレッシブな近代ピアノジャズロックを堪能できる革新的なアルバムになっています。
他のおすすめ曲
3 : Let Me Be
トップトラックの流れがある今作の特徴が色濃く出ている1曲。明るめピアノジャズでおしゃれに仕上がっています。
6 : Return To Me
人気曲の落ち着いたピアノロックバラード。ピアノ主体のコードが美しい。
変則ドラムや後半のエレキギターがアクセントですが、ラストを含めてこれは賛否あるかも。
5 : Smell Of A Rose
丸みのある優しいパッド音と鋭いエレキが絡み合う。サビはキャッチーでリズミカル。
9 : Obsolete
ゆったりとした一定のベースとピアノ。曲の海に沈んでいくよう。
視聴など
このアーティストの他のアルバム
- [Kindo]
- [The Reign of Kindo]