[Bad Suns] Apocalypse Whenever
まずはイチオシ曲:
3 : Baby Blue Shades
シングル。当バンド特徴の独特でキャッチーなサウンドに、ダンサブルなリズム隊と合いの手。Christo の連続高音域もブレない。流石です。
レビュー:
2012年に結成されたインディロックバンド[Bad Suns]による2022年リリースの4thアルバム。
レビュー当時はリリースほやほやのアルバムです。
ジャケットには1st『Language & Perspective』にもあったバンドロゴ。
原点に立ち返るという意味なんでしょうか。
アルバムイメージは明るいのはもちろん、爽やかな感じもします。
リズミカルでちょっとレトロな当バンドの特徴は残っていますが、
シンセサイザーやクリアギターなどの伸びやかなサウンドが風の様に通り抜けます。
ロックというよりはポップっぽい今作です。
2nd『Disappear Here』あたりまでは独創的でクールなキラーチューンも入っていましたが、
3rd以降はそういった曲は減ってきた感じがしています。
また「Disappear Here」「Salt」みたいなクールな曲も聴いてみたいですね。
Christo Bowman の声は相変わらず一級品。
豊かな声量と伸びやかな声質はレジェンドロックボーカリストを彷彿とさせます。
このボーカルだからこそ出来る表現が至る所に組み込まれています。
アルバム全体でコンセプトがほぼ統一されており、1枚を通して聴きやすいアルバムです。
レトロだが新鮮なインディロック。成熟した彼らのサウンドをお楽しみください。
他のおすすめ曲
5 : When the World Was Mine
明るいトラックが多い当アルバムで、ちょっとおしゃれな異なる輝きを放つ1曲。
8 : Nightclub (Waiting for You)
優しめポップ。バックの拍子をずらしたアルペジオサウンドが特徴的。隠れおすすめ曲。
6 : Wishing Fountains
アコースティックギターメイン。名ボーカルがしっとりと、そして感情をこめて歌い上げます。
10 : Heaven Is a Place in My Head
シングル。細かくビートを刻むシンセパッド。80年代を思わせるメロディ。これが[Bad Suns]の真骨頂。
4 : Peachy
スタンダードにまとまっているポップロック。歌詞PVもレトロCMチックで凝っています。