[Umbrellas] Umbrellas
まずはイチオシ曲:
1 : The City Lights
トップトラック。幻想的、荘厳さすらある低音ピアノライン。バックのストリングスも漂い、奥行きが深い。ヴォーカルもサウンドに溶け込んでいます。
レビュー:
2005年にオクラホマで結成されたインディロックバンド[Umbrellas]による
同年リリースの1stアルバム。
バンドは休止の話はありませんが、2007年のEPを最後に活動は見られません。
アルバムは2枚リリースしており、こちらはデビューアルバムになります。
[The Lyndsay Diaries]の Scott Windsor がメインとなって結成しました。
アルバム名はバンド名から取ったセルフタイトル。
ジャケットもシンプルなパステルブルー。ポップな文字は傘の柄を表しているのかな?
このアルバムはお化け屋敷で録音したそうですが、
本当かどうかはわかりませんが確かにリバーブも深く、そんな雰囲気が漂っています。
サウンドは基本的にスタンダードなバンド構成に鍵盤楽器。少しの電子サウンド。
バックのシンセストリングスのリバーブが深く、アルバム全体で幻想的なイメージ。
テンポはミドル~スロー。爽やかな曲は心地よいペースでビートを刻みます。
荘厳なピアノがここぞという場面で登場します。
陰陽や冷暖を絶妙な感覚で操るテクニカルなメロディ。ハイレベルな作曲能力を証明しています。
ヴォーカルは Scott Windsor が担当。
ささやくような歌声。決して叫ぶことはなく、どこまでも優しく儚げ。しかし低めの声の中には力強さも。
バックサウンドとの親和性が良く、ヴォーカルも一つの音源だと認識させてくれます。
少し幻想的で薄暗さ、冷たさが残るメロディとヴォーカル。クリアなギターに荘厳なピアノ。
[Daphne Loves Derby][This Day and Age]などおしゃれで落ち着いたエモが好きな方におすすめできるアルバムです。
他のおすすめ曲
2 : Sleep Well
ギターの耳触りが良い1曲。ベースとアンニュイなヴォーカルがリードします。やはりバックのストリングスが雰囲気を作っています。
4 : Broken Ice
ミドルテンポで穏やかではありますが、ちょっと明るめ爽やかポップロック。
5 : Emergency
[The Lyndsay Diaries]のEP『Midwestern』からの再録と思われますがほぼ同じ構成。凍えるようなイントロ~ヴァースから、少し暖かくなるサビが暖炉や焚き火のよう。
7 : Reactionary
冷たい水中に漂うようなスローテンポとピアノ、強めのエコーとリバーブ。消え入るようなヴォーカルも良い。隠れおすすめ曲。
視聴など
このアーティストの他のアルバム
- [Umbrellas]
このアーティストもおすすめ
- [The Lyndsay Diaries]
- [Daphne Loves Derby]
- [This Day and Age]