[Smallpools] LIFE IN A SIMULATION
まずはイチオシ曲:
1 : Simulation
アルバムにもそのタイトルが使用されているトップ&メイントラック。厚みのある電子ロックサウンドに粘りのあるヴォーカルラインがクセになります。
レビュー:
2013年にアメリカで結成された、エレクトロポップロックバンド[Smallpools]による2021年リリースの2ndアルバム。
これまでもシングルやEPを早い周期でリリースしていますが、
フルアルバムとしては2015年の1stアルバム『Lovetap!』以来、約6年ぶり。
これまたややこしいので、ディスコグラフィをまとめてみます。
Discography
赤い背景がついた箇所が最低限押さえておくべき盤かと思います。
Single | EP | Album | |
---|---|---|---|
2013 | Dreaming | Smallpools EP | Lovetap! (2015) |
Mason Jar | |||
2014 | Killer Whales | ||
Karaoke | |||
2015 | A Real Hero | ||
2016 | Run with the Bulls | ||
2017 | Million Bucks | The Science of Letting Go | |
Passenger Side | |||
Mother (Stripped) | |||
2018 | Pray for Me | ||
Stumblin’ Home | So Social | ||
Social | |||
Downtown Fool Around | |||
2019 | Insincere | ||
SYCS | |||
2020 | Play Pretend | ||
Summertime (Local Nomad & Smallpools) | |||
WONDER (Smallpools & Morgxn) | |||
Counting Down (American Authors & Smallpools) | |||
Slowdown (featuring Morgxn) | LIFE IN A SIMULATION (2021) | ||
cycle | |||
simulation | |||
2021 | everywhere (Smallpools & Emily Vaughn) | ||
the answer (Smallpools & NEFFEX) | |||
science fiction | LIFE IN A SIMULATION (2021) | ||
life of the party | |||
migraine | |||
before the sun rises |
Point
・見やすさのためにリリース順に沿っていない箇所があります。それでもややこしい。
・コラボシングルは赤く塗っていませんが、聴いて損はしないと思われる曲もあり。
・「Mother」自体はEP『The Science of Letting Go』に収録されている。
「Mother」はバンド、「Mother (Stripped)」はピアノ。どちらも良作。
・「Million Bucks」「Passenger Side」はそれぞれリミックスシングルあり。
・「Stumblin’ Home」は[the Aces]とのコラボシングルもあり。どちらも良作。
・今はサブスクがあるので、かき集めるのは容易。良い時代になりました。
About This Album
今回紹介する『LIFE IN A SIMULATION』は主に2020-2021年にリリースされたシングル(先行含む)が入ったアルバムとなります。
サウンドスタイルはエレクトリックポップロック。
シンセや電子音は1stに比べても比率が高く、ロックよりはエレクトリック寄りのサウンド。
キャッチさは控えめで、明るめではありますがダンサブルでおしゃれな曲も多いように思います。
遊び心が入ったメロディラインやアクセントサウンドはこのバンドの持ち味。
リードボーカルのSean Scanlon は管理人が好きなピアノエモロックバンドの[Making April]のボーカルを務めていました。
少し尖りがあるのに粘り気のある特徴的な声質は本当にクセになります。低音に聴こえる声ですが、高音域も難なくこなします。
6年を経てリリースされた待望の2枚目のフルアルバム。
初期の感じがほんのり残りつつ、レトロとモダンが合わさったような意欲的な部分もかなり盛り込まれている斬新な一枚と言えるのではないでしょうか。
今後も精力的な活動が期待されます。
他のおすすめ曲
6 : Changing
電子サウンドが薄めの聞きやすくまとまったポップロック。サビの明るい感じは1stを彷彿とさせます。隠れたおすすめ曲。
8 : Cycle
シングル曲。これもアルバム内では初期にリリースされた曲とあって、リズムやメロディなどは1stに近いです。
10 : Migraine
ラストトラックのシングル曲。楽器やメロディにオリエンタル的な要素がありますが、思った以上に相性が良いです。この方向もかなり好きかも。
7 : Slowdown
インディポップシンガーソングライター[morgxn]とのコラボ曲。サウンドはほぼ[Smallpools]寄り。
2 : Life of the Party
シングル曲。何とも言えない独特なダウナーでサイケデリックな感じのループサウンドは意欲的。好みは分かれそう。
視聴など
このアーティストの他のアルバム
- [Smallpools]