[The Spill Canvas] Conduit
2022/05/11
♪♪♪, 優メロ, 洋楽, ミドル, The Spill Canvas, ザ・スピル・カンヴァス
まずはイチオシ曲:
2 : Firestorm
おしゃれでクールなミドルテンポのトラック。サウンド使いも各パートの構成も成熟味が感じられます。
レビュー:
2002年にサウスダコタ州で結成されたエモ・オルタナティブロックバンド[The Spill Canvas]による
2021年リリースのこれが通算8枚目のアルバム。
前作からおよそ9年ぶりのリリースとなります。
イメージとしてはオルタナティブロックと言うよりはインディロックに近い気がします。
基本的にクールで少し暗めですが、バリバリのロックという訳ではありません。
ちょっとおしゃれなメロディラインもあるポップ的なトラックも多く、バラエティに富んでいます。
エモの要素もどことなく残っていて、解決しないようなメロディがすこし懐かしくもあります。
サウンドはエレキギターが前面のこちらも正統派のロックバンドスタイル。
ただ、結構電子音もあり、トラックのバラエティさも相まって様々なサウンドを駆使しています。
ヴォーカルは Nick Thomas が担当。低音で力強い声質のロックシンガー。
ポップなメロディには強めで尖る声よりは、ヴァースのような少し優し目の声の方が合っています。
しかし、そのギャップも楽しめるのがこのバンドの特徴でもあります。
ただのオルタナロックではない、練られたメロディラインが活動の長さを物語ります。
その中にエモの血が残る、希少なバンドと言えるでしょう。
他のおすすめ曲
4 : Calendars
ベースのビートと軽めのギターが爽やかな1曲。多様なジャンルを持つこのバンドでもかなりポップですが、おすすめです。
6 : Cost (feat. Nathan Hussey)
アーティスト[Nathan Hussey]とのコラボ。エレクトロサウンドがメインのヴァースから、サビの少し重めのロックサウンド。
8 : Conduit
アルバムタイトルトラック。これは正統派ロックでカッコよく仕上がっています。ヴォーカルも伸びやかで落ち着いています。