[Lydia] Illuminate
まずはイチオシ曲:
1 : This Is Twice Now
ピアノイントロからストーリーが始まる幻想的なエモロック。男女コーラスの使い方が素晴らしく、厚みが盛り上げます。
レビュー:
2003年結成のインディロックバンド[Lydia]による
2008年リリースの2ndアルバム。
このアルバムの発表後、2010年に活動休止、2011年に再活動。
現在も新しいアルバムやシングルを発表するなど積極的に活動中です。
変遷はちょっとわからなかったのですが、メンバーの入れ替わりは結構激しいようです。
サウンドスタイルは少しづつ変わっていますが、今も昔も哀愁漂う幻想的なロックを得意としています。
ジャケットは物語性があるイラスト。
曲も全曲アルバムバージョンとなっていて、曲と曲の繋がりが連続した形となっています。
サウンドは幻想的なエモに近いロック。ただスピードはゆったりめで落ち着きがある曲が多いです。
ピアノや優しめのギターがリードします。電子サウンドも結構全面に。
ドラムやパーカッションなどのリズム隊の抑揚が大きく、
ヴァース(Aメロ)では全く叩かないで、サビでは重めにどっしりと叩かれたりしています。
リードボーカルは今も昔も Leighton Antelman 。
丸みがある優しい声質。ちょっと若々しい感じも混ざっています。
この2ndアルバムと1stアルバムは女性メンバーによるコーラスも特徴。
男女コーラスが展開されたり、女性バックコーラスが入る曲も多い。ラストトラックはリードシンガーも。
しかし、残念ながら女性コーラスを務めた Mindy White はこのアルバムを最後に脱退しています。
アルバム終盤は哀愁というよりは暗めの流れが強いですが、
基本的にピアノやギターのクリアなサウンドに抑揚あるリズム、優しめヴォーカル&女性コーラス。
落ち着いた幻想感が強いエモロックを展開します。
他のおすすめ曲
3 : I Woke Up Near The Sea
強めのイントロから優しめヴァースのギャップ。サビの叫びながらも丸みのあるヴォーカルが特徴的。
4 : Hospital
人気曲。ミドルテンポの叙情的エモロック。リズム隊の抑揚の付け方や、サビの男女コーラスによるオクターブユニゾンが美しい。
8 : All I See
優しくも憂いがあるアコースティックギターとシンセパッドに涙が出そうに。シンバルなどのリズム楽器も深めで哀愁感に一役買っています。