[Kodaline] In A Perfect World
まずはイチオシ曲:
3 : Love Like This
アイリッシュ・ブズーキ(マンドリン)が軽快に刻むテンポ良い爽やかな一曲。ハーモニカがアクセント。サビに挟まる叙情的な一面や語り調ヴォーカルも良い味を出しています。
レビュー:
アイルランド出身の4人組オルタナディブロックバンド[Kodaline]による2013年リリースの1stアルバム。
もともとは[21 Demands]というバンド名で2005年から活動していましたが、2012年に改名。
その後2020年までに4枚のアルバムをリリースしており、現在も精力的に活動しています。
メンバーも[Kodaline]に改名以降、変更や増減はありません。今や珍しいバンドです。
このデビューアルバムは母国アイルランドのチャートで1位になるなど人気を博しました。
このアルバムには通常盤やデラックス盤、コレクション盤があります。
通常版は11曲、デラックス盤は3曲追加されて14曲。
コレクション盤には通常盤のリミックストラックや、アコースティックトラック、
それとボーナストラックが入っています。
当レビューではデラックス盤を紹介します。
※Apple Musicでは15曲目、[Disclosure]の人気曲「Latch」のカバーが入っていますが、
これがどこの盤なのかが良く分かりませんでした。
非常に良い曲なので、オススメの最後に入れておきます。機会があれば聴いてみて下さい。
ジャンルとしてはオルタナティブロックに属していますが、
サウンドはアコースティックギターによる軽めのサウンドが主体で、ポップロックに近いです。
アイルランド楽器であるアイリッシュ・ブズーキはマンドリンに近い音で、民族的な雰囲気も醸し出します。
ドラムやベースも重くなく、非常に聴きやすいです。
まれに重めの曲もありますが、流して聴くにはとても気持ちいいトラックが揃っています。
ヴォーカルの声は常に優しく爽やか。丸みのある声質で、ちょっと大人っぽい低音ボイスですが音域も広い。
コーラスの重ねも見事で、音域やタイミングもバッチリ。これがバンドの特徴とも言えるのではないでしょうか。
デビューアルバムながら完成された彼らの世界。アイリッシュロックの素晴らしさがココにあります。
他のおすすめ曲
1 : One Day
ジャケットのイメージ通り。トップトラックとしての役目はバッチリの爽やかな1曲。バックコーラスの広がりも良い。
4 : High Hopes
ピアノメインのロックバラード。サビの入り、ヴォーカルの安定したゆらぎが見事に表現されています。
11 : Way Back When
これもアコースティックメイン。弾き語り調から始まる曲は、後半につれてサウンドが加わり、リズミカルで表情豊かに。
12 : Perfect World
15 : Latch
Apple Musicで確認。エレクトロニックデュオ[Disclosure]のカバー曲ですが、これはもうカバーの域を超えているとしか言い様がありません。叙情的でとても良い曲。
カバー元