[Eskju Divine] Heights
2022/01/21
♪♪♪♪, 秀メロ, 洋楽, おすすめ, マイナー, ピアノ, Eskju Divine, エスキュウ・ディヴァイン
まずは一曲:
I can see the light
レビュー:
スウェーデン出身3人組ロックバンド[Eskju Divine]による2006年リリースの2ndアルバム。
[エスキュウ・ディヴァイン]と読みます。母国語で「神の箱」という意味だそう。
残念ながら、このアルバムを最後に2008年に解散しています。
ジャケットも良いですね。
ジャンル分けが難しい。順当であればピアノロック、ポストロックでしょうか。
ただロックではありますが、ギターがメインというわけではありません。
メロディはちょっと激しめではありますがヴォーカルはささやくような曲も。
[Kyte]などに近い壮大感があり、シューゲイザー系統にも少しマッチしているかと思います。
スウェーデン出身という事で、北欧らしい神秘的なメロディを奏でます。
ドラムやベース、シンセストリングスをメインにしたダイナミックで壮大な曲が多いです。
リバーブも深め。空間を広く使います。
しかしポストロックやシューゲイズのように単調でキャッチーなメロディ一辺倒ではなく、きちんと強弱や細やかさも兼ね備えています。
そして裏表から効果的に聞こえてくるピアノの旋律が美しく曲を引き締めます。
ヴォーカルの声は中性的というよりはやや男性的ですが艷やかさがあります。
基本的には力を入れず、ハイトーンでささやくような声で歌い上げますが、サビでは力強く歌う時もあります。
コーラスも層が厚く、讃美歌のよう。
ポストロックの第一人者、[Sigur Rós]と良く比較されますが、個人的にはこちらの方が理解しやすいというか、聴きやすいかなと思います。
どちらかと言うと[Coldplay]の方が近い感覚があります。
アルバム全体が高次元にまとまっていて、どの曲もダイナミックでエモーショナル。
荘厳さと繊細さを兼ね備えた叙情的メロディに酔いしれることができます。
管理人おすすめ曲
01 : Release me
力強いドラムとベース、優しい旋律のピアノとヴォーカル、奥行きが出るストリングス。トップトラックでバンドイメージが湧きやすいと思います。
02 : I can see the light
管理人ヘビロテ曲。ベースラインがすごく好きです。合わせてピアノとストリングスのハーモニー。ちょっと哀愁漂うメロディも格好良く、ラストの盛り上がりも○。
04 : Grace
ピアノメイン。ドラムは相変わらず激しいですが、メロディを刻むピアノは穏やかでギャップがあります。サビと間奏の抑揚も完璧です。
このアーティストの他のアルバム
- [Eskju Divine]
このアーティストもおすすめ
- [Kyte]
- [Sigur Rós]